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101冊目! 「受動から能動へ(Ⅲ授業の技術を支えるもの)」 ★★★★★

受動から能動へ―算数科二段階授業をもとめて

著者:正木 孝昌
出版社:東洋館出版社
出版日:2007/07 ¥ 2,625

 

この本は算数を目指す教師ならば、必ず目を通して起きたい本です。

20年間の指導の理念や授業を支える技術が、実践を例に事細かに書かれています。

内容が濃すぎるため、3部に分けてブログにアップしていきます。

今日は、第3部目の「授業の技術を支えるもの」からです。

 

3部の全体像は、「授業は子供の能動的な活動とイメージの共有が大切!!」です。

 

そもそも教育には2つの目標があります。



MM 受動から能動へⅢ

 
一つは、人類の文化遺産である知識技術を伝達する面と、もう一つは子供の活動する力の育成です。



算数の楽しさとは一体なんでしょうか。

それは、自分の意志で教材という対象に関わり、新しいことが見えてくる「発見」があることです。

その過程は「やってみたい→ためす→見えてきた→新しい課題を見つけた」という考えるプロセスそのものです。

このやってみたいといった活動を通して、子供は学力を身につけるのです。



ですから、計算練習のスキルを向上させたり、公式を覚えたりと行った内容の薄い教育ではいかんのです。

子供自らが教材に働きかけて、能動的にかかわっていく姿を育てていかなければならないのです。



よく我々は基礎基本という言葉を使います。

しかしこれはただ、漠然としているだけで一体なにをさしているのでしょうか。

「基礎」とは学習の土台のことです。ですが、学習の土台だけ作って上物をつくらないことはないですよね。

つまり、土台だけではダメなのです。「基本」という授業1回1回につらぬかれているものがなければ。



子供の学力が発揮される場と一体どんなときでしょうか。

対象や方向が与えられていて知っているときです(受動)。

もう一つは、対象を動かす方法を自分で決められるときです(能動)。

基礎学力といった物は、与えられるものであり、子供にとっては受動的学力です。

自分から対象に働きかけて活動する能動的学力を育てるために、受動的学力が必要なのです。

どちらも大切なのです。基礎学力だけ、活動し働きかける力だけではダメなのです。

そして、基礎を学んでからではなく、活動を通しながら、基礎も学んでいけるように授業を展開していくのです。

つまり、子供が学習する対象に働きかけたくなる「~しタイ」がある環境、授業作りが大切です。

授業の目標は、学ぶ対象からその良さや価値を見つけることです。

その良さや価値といったものを子供が感じられるように、授業を展開するのです。

だから、知識や技能の詰め込みだけの勉強ではダメなのです。



授業は、子供の受動から能動へと移るステップが大切です。

もう一つ大切なことがあります。

それは、子供の持っている「頭の中のスクリーン」、イメージを共有することです。

公式のみ、計算練習だけでは頭の中にイメージが無い子が育ちます。

授業では、ある子が考えた案を、周りのみんなで共有しながら学んでいく心を育てたいものです。



今まで、教え込む、テストで点を取らせることにやっきになってきた教師にとって

この子供の持つ本当の力を引き出す学力観は受け入れがたいかもしれません。

しかし、実際に昨日授業で観てくると、子ども達がたくさん、「~したい」を見つけ、生き生きしていました。

やらされている勉強から、やってみたいという本来の勉強へパラダイム転換する時期ではないでしょうか。



こんな私自身も、学力ムードにおされてしまい、知識技術を「わからせる」ことに走ってしまいがちです。

本来、このような力を身につけたいと願い教師を目指したはずです。

こどもがいきいきと活動できる、そんな授業力のある教師はプロですね。
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この記事のコメント

算数・数学の本質は、覚えるのではなく基本的な定義を抑えておけばそこから公式は自由に作れることだと思います。研究力が高い東大・京大・阪大とその他の大学で求められる数学力はここに大きな溝があります。問題からそういうメッセージが読み取れます。算数の目標は、将来的に現代の科学技術を支えている微分積分が理解できる力の基礎を付けて上げることだと思います。それを理解するには、図形の力、計算の力が必要です。そこまで見通せて教えることができたら最高ですね。

2008-08-11 Mon 06:15 | URL | 未来の設計者。 #-[ 内容変更] | top↑
算数がどこにつづいているのか・・・。
まだまだ、わかりませんが、子ども達が数の世界に自分から働きかけられるような力を身につけられるよう、授業を工夫していきたいものです。
2008-08-11 Mon 14:34 | URL | とげとげ★先生 #-[ 内容変更] | top↑
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